日本語学校の費用・生活費を徹底解説!授業料の相場と節約術

日本留学

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日本への留学を検討中の方にとって、日本語学校に通うための費用や生活費は大きな関心事でしょう。
「日本語学校 費用」というキーワードで情報収集する人も多く、実際に1年間でどれくらいの費用が必要なのか、地域による学費や家賃の差、そして節約の方法など、気になる点は盛りだくさんです。

本記事では、来日前の外国人留学生向けに日本語学校の授業料や初期費用、留学中の生活費の相場を分かりやすくまとめ、費用を抑える工夫やモデルケースまで徹底解説します。読めば留学予算の具体的なイメージがつかめ、適切な資金計画と節約術で安心して日本留学の第一歩を踏み出せるでしょう。それでは順番に見ていきましょう。

1. 日本語学校の授業料と初期費用の相場

日本語学校の学費(授業料)の平均相場は、学校や地域によって差はあるものの、1年間で約60万~90万円、2年間で約130万~150万円程度とされています。特に東京や大阪などの大都市部は学費が高めになる傾向があり、地方都市では比較的安く抑えられる場合があります。

例えば、日本学生支援機構(JASSO)の調査によれば、日本語学校の初年度(入学金+授業料)の平均額は約61万円~約105万円と幅があります。これは学校法人か民間か、所在エリア(都市部か地方か)によっても異なるためです。

では、日本語学校の学費内訳を見てみましょう。多くの学校では以下のような費用項目が必要になります。

  • 選考料(出願時の検定料):入学試験や書類選考時に支払う費用で、約2~3万円程度が一般的です。
  • 入学金:初回のみ納付する入学手続き費用で、約5万~10万円(学校によって異なる)。
  • 授業料:半年~1年分を前納するケースが多く、年間で60万~100万円前後が目安です。
  • 教材費・施設費:教科書代や校内設備維持費として、年数万円程度(例:合計で10万前後)かかることがあります。

以上を合算した初年度の支払総額は、平均的な学校の場合でだいたい70万~100万円前後になります。もちろん学校によって金額は様々ですが、下表に東京の学校と地方の学校の一例を示します。

学校所在地の例初年度合計費用(入学金+授業料+諸費用)
東京の日本語学校(例:新宿校)約99.4万円
地方の日本語学校(例:長野校)約83.4万円

上記の例はISI日本語学校グループの場合ですが、同じ学校でも東京校と地方校で初年度費用に約16万円の差があります。このように、都市部では授業料や施設費がやや高めに設定されており、地方では割安になる傾向があります。また授業料以外にもビザ申請時に必要な書類作成費留学生保険料などが別途発生する場合もありますので、学校の案内をよく確認しましょう。

ポイント💡:日本語学校によっては独自の奨学金制度や授業料減免制度を設けているところもあります。事前によく調べて、予算に合った学校を選ぶことが重要です。学費だけにとらわれず、学校の認可状況(適正校かどうか)やサポート体制も合わせて確認し、自分に最適な日本語学校を見つけましょう。

2. 留学中の生活費:費目別の全国平均と地域差

日本語学校の学費以外に大きな比重を占めるのが日々の生活費です。留学中の家賃・食費・光熱費などの生活費は、住む地域やライフスタイルによって大きく異なります。まずは留学生の平均的な生活費を把握してみましょう。

日本学生支援機構(JASSO)の調査によれば、私費外国人留学生の生活費(学費を除く)の全国平均は月額約10万5,000円です。この中には、家賃・食費・交通費・通信費・娯楽費などすべての日常費用が含まれています。下の表は、その平均的な生活費内訳を示したものです。

🏠 留学生活にかかる月額費用の内訳(全国平均)

費目月額(円)説明
家賃(1K基準)40,000〜80,000地域差が大きい。シェアハウスや寮で節約可能。
食費25,000〜35,000外食中心だと増加。自炊でコントロール可能。
交通費5,000〜10,000定期券利用でさらに削減可。
通信費(携帯+Wi-Fi)5,000〜8,000格安SIMで節約可能。
光熱費(電気・水道・ガス)6,000〜10,000冬場は暖房費が高騰する地域も。
雑費・交際費5,000〜10,000交友関係や趣味により変動。
健康保険料(月額)1,000〜3,000義務加入(国民健康保険)で病院代が3割負担に。

✅ 合計目安:月87,000円〜156,000円

📍 地域別の生活費比較(2025年版)

地域家賃目安月額総費用(概算)特徴
東京55,000〜80,000120,000〜160,000留学生数最多、選択肢豊富。生活費は高め。
大阪45,000〜70,000100,000〜140,000食費が安く、街がコンパクトで住みやすい。
京都40,000〜65,00095,000〜135,000留学生に人気、伝統文化と観光地が魅力。
名古屋40,000〜60,00090,000〜130,000地方都市としては利便性・治安良好。
福岡35,000〜55,00085,000〜120,000西日本の穴場、食が安くバランス良し。

💡 TIP:生活費を抑えるなら、地方都市+学生寮やホームステイがおすすめ!

ご覧のとおり、東京は平均57,000円と全国平均より約1.5万円高く、逆に東北・中国地方は2.6万円程度と全国平均より1.5万円低い水準です。【地方では月3~4万円台の物件も多く見つかる一方、東京でアパートを借りる場合は月6万円以内に抑えられれば一つの目安とされています【13†L141-L144】。都市部では学校近くに安い物件を探すのが難しく、郊外から電車通学する学生も多いです。このため東京などでは通学費も加算され、結果として生活費全体が高くなりがちです。

食費・光熱費・交通費などの目安

食費は自炊するか外食中心かで大きく変動します。自炊中心の生活なら月約3万円程度に抑える学生も多いですが、外食が多い場合は月4~5万円以上かかることもあります。実際、日本では朝食500円、昼食800~1,000円、夕食2,000円前後が外食の一般的な目安で、一日三食外食すると1日あたり3,000円以上(=月9万円以上)になる計算です。
節約のためには、なるべく自炊をしてお弁当を持参する、安い食材をまとめ買いするといった工夫が有効でしょう。

**光熱費(電気・ガス・水道)**は季節にもよりますが、平均で月8,000円ほどが目安です(冬場に暖房を多用すると電気代が上がるなど上下します)。
一人暮らしの場合、電気代が4,000~5,000円、ガス代2,000~3,000円、水道代1,500~2,500円程度の合計と考えるとイメージしやすいでしょう。ただしシェアハウスでは光熱費が家賃込みだったり定額制のところもあります。

交通費は、都市部では電車やバス通学の場合に月1万円前後かかることが多いです。特に東京圏では学校まで電車で数十分以上かけて通う学生も多く、定期代含め月1~1.5万円を見込んでおくと安心です。
一方、地方都市では自転車通学や徒歩通学できる場合もあり、交通費はほとんどゼロというケースもあります。通学距離と交通手段によって差が出るポイントです。

通信費(スマホの通信料やインターネット代)も忘れてはいけません。日本の大手携帯キャリアは料金が高めですが、最近は格安SIMを利用すれば月1,000円未満で音声通話付きプランを契約することも可能です。
留学生の中にはデータ通信を抑えてWi-Fi中心で利用し、スマホ代を月2,000~3,000円程度に節約している人もいます。また、アパートで光回線を引く場合は別途工事費やプロバイダ料金がかかりますが、学生寮やシェアハウスでは無料Wi-Fiが使える所もあります。

この他、娯楽費・雑費として交際費や日用品代に月1~2万円程度は見込んでおきましょう。交際費とは友人との外出や趣味にかかる費用で、切り詰めれば低く抑えられますが、留学生活を豊かにするためにある程度の予算は必要です。また医療費については、留学生は国民健康保険に加入するため1割~3割負担で診療を受けられます(後述)が、病院にかかるときの自己負担分や薬代も念のため準備しておくと安心です。

まとめると: 地方で暮らす場合、生活費(特に家賃)が低く抑えられるため月8~10万円程度でも生活できますが、都市部では月15万円前後かかることも珍しくありません。自分が留学する地域の物価水準を事前によく調べ、無理のない生活費予算を立てましょう。


3. 留学中にかかる隠れコストとその節約対策

学費や毎月の生活費以外にも、留学生活には思わぬ「隠れコスト」が存在します。日本で暮らし始めてから「こんな費用も必要だったのか!」と驚かないように、代表的なものを把握しておきましょう。また、それぞれの節約対策についても解説します。

💡 意外と見落としがちな“隠れコスト”とは?

📌 敷金・礼金・仲介手数料

敷金とは賃貸住宅を借りる際に家主に預ける保証金で、家賃の1~2ヶ月分が相場です。退去時に原状回復費用を差し引いて返金されますが、破損がなければ大半は戻ってくるお金です。
一方、礼金は家主への謝礼として支払うもので、家賃1ヶ月分程度を入居時に払う非返金のお金です。礼金は地域によって慣習が異なり、東京では礼金1ヶ月が一般的ですが、最近は礼金ゼロの物件も増えています。

また不動産会社に支払う仲介手数料も通常家賃0.5~1ヶ月分必要です。つまり初期契約時には、家賃の数ヶ月分のまとまった現金(敷金・礼金・仲介料など)が必要になるケースが多いのです。

節約対策: これらの初期費用を抑えるには、敷金・礼金ゼロの物件を探すのが有効です。最近では留学生や若者向けに、敷金礼金なし・家具付きで入居できるシェアハウスが多数あります。また大学や日本語学校が運営する学生寮も敷金・礼金が不要で安心です。
どうしても普通のアパートを借りる場合でも、礼金ゼロ物件や仲介手数料割引の不動産会社を探す、家賃交渉をする、といった工夫で初期費用を軽減できます。契約前に初期費用の内訳をしっかり確認し、疑問点は遠慮なく不動産業者に相談しましょう。

📌 家電・家具購入

日本で生活を始めるにあたり、家具・家電製品や日用品を一から揃える費用もばかになりません。例えばベッドや布団、机、冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、調理器具、掃除道具…等々を購入すると、トータルで数万円~10万円程度の出費になることもあります。「思ったより生活必需品にお金がかかった」という留学生の声もあります。しかしこれも工夫次第で節約可能です。

節約対策: 家具・家電付きの物件に入居するのが最も簡単な解決策です。先述のシェアハウスや学生寮ではベッドや机、エアコンなど生活に必要な設備があらかじめ用意されていることが多く、自分で買い揃える必要がありません。
もし家具なし物件に住む場合でも、中古品やリサイクルショップを活用しましょう。日本には中古家電を安く販売する店や、インターネット上で中古家具を譲渡するコミュニティがあります。ちょうど帰国する留学生が不要品を安く売ってくれる「さよならセール」を利用できることもあります。
100円ショップで細かいキッチン用品や日用品を揃えるのも節約に有効です。一から全部新品を買う必要はありませんので、安く手に入るルートを積極的に探しましょう。

📌 通信費(スマホ・インターネット代)

日本で生活する上で携帯電話(スマホ)とインターネット回線の契約は必須と言えます。大手携帯キャリア(Docomo, au, SoftBankなど)で通常プランを契約すると月額5,000~8,000円程度かかることもありますが、留学生には格安SIMの利用が人気です。
格安SIMであれば、例えば楽天モバイルのプランならデータ3GBまで月1,078円(税込)、20GB超えても3,278円程度と非常に安価です。他にもLINEモバイルやY!mobileなど外国人契約に対応した安価なプランが多数あります。

節約対策: SIMフリー端末+格安SIMの組み合わせで通信費を大幅カットしましょう。実際、日本の格安SIMには月1,000円未満で使える音声通話付きプランも存在します。日本のクレジットカードがなくても契約できる事業者も増えており、留学生でも比較的簡単に申し込めます。
また自宅のネット回線は、もし学生寮やシェアハウスに無料Wi-Fi設備がない場合でも、ポケットWi-Fiを契約すれば月3,000~4,000円程度で済みます。学校やカフェのフリーWi-Fiをうまく活用し、データ容量無制限の高額プランを避けるのもコツです。

📌 JLPT受験料・教材費・その他の出費

日本語能力を証明する資格試験である日本語能力試験(JLPT)を受験する場合、その受験料も計算に入れておきましょう。日本国内でJLPTを受験する場合、**受験料は一律7,500円(税込)**です(※2023年から従来の6,500円から値上げ)。
N1~N5どのレベルでも同額ですので、必要に応じて受験料も準備してください。頻繁に受け直すとそれなりの負担になりますから、確実に合格できそうなタイミングで受験するのが経済的です。

また教材費も意外とかかるものです。日本語学校の授業料には教科書代が含まれていない場合があり、教科書・問題集代として毎学期に5,000~1万円程度を別途支払うケースがあります。
年間では2万~3万円ほど教材費が必要になることもあります。さらに、授業についていくために市販の参考書や単語帳を購入したり、模擬試験を受けたりする費用も考えられます。

節約対策: JLPTの費用に関しては大きな節約策はありませんが、奨学金制度で検定料を補助してもらえる場合もあります(例:JETプログラム参加者向けにJLPT受験料を助成する制度)。教材費については、先輩留学生からお下がりの教材を譲ってもらう、ブックオフなど中古書店で安く買う、図書館で日本語学習書を借りる、といった方法で抑えられます。
最近はオンラインで無料学習コンテンツも充実していますので、購入が必要なものと無料で代用できるものを見極めましょう。

📌 その他:国民健康保険料・医療費

日本に長期滞在する留学生は国民健康保険への加入が義務です。保険料は前年の所得に応じて決まりますが、留学生の場合ほとんど所得がないため**年間約1~2万円(地域により差あり)**と比較的低額です。例えば東京都新宿区の場合、留学生の国保料は月額2,000円前後とも言われます。保険に入っていれば医療費自己負担は30%(自治体によっては更に一部減免あり)なので、もしもの病気・怪我の際にも大きな負担になりません。国保料は毎月または数ヶ月分まとめて支払いますが、口座振替にして払い忘れを防ぎましょう。万一の医療費に備え、数万円程度は予備費として確保しておくと安心です。


以上が見落としがちな隠れコストとその対策です。特に住まい周りの初期費用や通信費は、事前に知っておくことで大きく節約できる部分です。「思った以上にお金が出て行く」事態を防ぐために、抜かりなく準備しておきましょう。


🧾 1年間の留学費用モデルケース(東京の場合)

項目年間費用(目安)
授業料(ISIの場合)¥942,000
生活費(月¥120,000)×12¥1,440,000
初期費用(寮・家具等)¥200,000
健康保険¥24,000
合計¥2,606,000

⚠️ 都市や住環境により変動あり。地方都市であれば¥200万円前後も可能。


4. 留学費用を抑える工夫あれこれ(奨学金・住居・自炊・アルバイト)

費用面の不安を軽減するために、留学中に活用できる節約術や収入源についても押さえておきましょう。ここでは奨学金制度の利用、住居の工夫、自炊の励行、アルバイト収入の活用という4つの観点から、費用を抑える具体的な工夫を紹介します。

奨学金・学費減免制度の活用

日本政府や民間団体、日本語学校独自の奨学金制度を利用できれば、留学費用の大きな助けになります。代表的なものに、日本学生支援機構(JASSO)の給付奨学金があります。JASSOの「外国人留学生学習奨励費」では、国内の日本語教育機関に在籍する私費留学生を対象に月額30,000円程度の奨学金を支給しています(募集枠や成績要件あり)。
また自治体や民間の国際交流基金なども留学生向け奨学金を提供している場合があります。自分が条件に当てはまりそうな奨学金がないか、JASSOの情報サイトや学校の留学生担当部署で早めに情報収集しましょう。

日本語学校そのものが授業料減免(全額または半額免除)の制度を設けているケースもあります。例えば成績優秀者や出席率の高い学生に対し、授業料の一部を免除したり奨励金を出したりする学校もあります。
在籍後に適用される制度が多いですが、入学前に作文コンテストで学費免除が得られる学校もあります。奨学金や減免制度は競争率が高いことも多いですが、「申請しない手はない」ので条件を満たすものには積極的に挑戦しましょう。仮に月3万円の奨学金を1年間受けられれば、トータル36万円の支援となり生活費の大半を賄える計算です。経済的に厳しい方はぜひ検討してください。

シェアハウス・ルームシェアの活用

前述の通り、家賃は節約インパクトが大きい項目です。そこで多くの留学生が利用しているのがシェアハウスルームシェアです。シェアハウスとは、キッチン・リビング・浴室などを共有しつつ個室(または相部屋)を借りる住まい方で、日本全国に外国人歓迎の物件があります。
メリットは何と言っても家賃の安さで、例えばある留学生向けシェアハウスでは家賃を一人当たり3.5万~4.5万円+光熱費1万円程度に抑えて提供しています。東京23区内でも月4~6万円程度で個室が借りられる所が多く、同エリアのワンルームマンション相場(6~9万円)に比べかなり割安です。

さらに初期費用が格段に安いのもシェアハウスの魅力です。敷金・礼金不要で、入居時に数万円のデポジット(保証金)を払うだけという物件がほとんどです。家具や家電も備え付けられているため、スーツケース一つで新生活を始められます。またシェアハウスには日本人や他国の留学生も入居しているため、国際交流できたり日本語を練習できたりと生活面以外のメリットもあります。
「プライベート空間が欲しい」という人も、個室タイプなら自室で一人になれるので問題ありません。どうしても共同生活に抵抗がある場合は、友人同士でルームシェア(アパートを共同契約)する手もあります。とにかく家賃を半分以下に抑える工夫として、シェア生活は検討の価値大です。

自炊の徹底と節約術

食費の節約は日々の積み重ねで大きな差が出ます。「塵も積もれば山となる」で、1日あたり数百円の節約でも1年続ければ相当な額です。具体的な工夫としては、自炊を習慣化することが何より効果的です。自炊といっても難しい料理は必要なく、例えばお米を炊いて弁当を作るだけで月数万円の節約になることもあります。コンビニや外食で済ませがちなランチも、お弁当持参に切り替えれば1食500円→200円程度に抑えられるでしょう。

日本の食材は工夫次第で安く手に入ります。業務用スーパーディスカウントストアを活用すれば、米やパスタ、冷凍食品、調味料などを安価にまとめ買いできます。例えば**お米5kgが2,650円**ほどで売られており、毎日茶碗2杯食べても数ヶ月もつ計算です。
季節の野菜や特売の肉・魚を使って自炊すれば、栄養もしっかり摂れますし一石二鳥です。どうしても自炊が難しい場合は、学食や社員食堂を利用できると安上がりです(大学の学食は留学生でも利用できます)。

また食品ロスを出さない工夫も大切です。買った食材を使い切る、作り置きして冷凍保存する、など計画的に消費すれば無駄な出費が減ります。水やお茶もペットボトルを買うのではなく、自宅で沸かして持ち歩けば飲料代も節約できます。
外食するにしてもクーポンを使ったり安いチェーン店を選ぶなどメリハリをつけましょう。「塵積」の精神でコツコツ節約すれば、月の食費を2万円台に抑えることも夢ではありません。

アルバイト収入の活用(※注意点あり)

日本での留学中、アルバイト(パートタイム)をして生活費の一部を稼ぐ留学生も多数います。学生ビザでは週28時間までの就労が許可されており、長期休暇中は1日8時間程度のフルタイムも認められています。
都市部ではコンビニや飲食店、工場の軽作業、ホテルの清掃など様々なバイト求人があり、日本語学校でもアルバイト探しをサポートしてくれることがあります。日本の最低賃金は地域によりますが、東京で時給1,072円、地方でも800~900円程度(2024年現在)です。週28時間フルに働けば月に約9万~12万円の収入も可能計算になります。

⏰ 就労条件(資格外活動許可)

  • 週28時間まで(長期休暇中は週40時間)
  • 学業に支障をきたさない範囲でのみ可
  • 「資格外活動許可」は在留カードにステッカー貼付が必要

💰 平均時給(都市別)

地域時給目安人気職種
東京¥1,100〜¥1,300コンビニ、カフェ、翻訳補助
大阪¥1,000〜¥1,200飲食店、イベントスタッフ
福岡¥950〜¥1,100居酒屋、ホテル清掃など
名古屋¥1,000〜¥1,200物流系、レジ業務

💡 注意:無許可就労は即時退去や再入国禁止のリスクあり。

しかし、アルバイトだけで学費と生活費をまかなうのは現実的に非常に困難です。実際のデータでも、私費留学生の平均アルバイト収入は月6~7万円程度であり、学費・生活費の総額(前述の全国平均で月15.8万円)には到底及びません。以下は留学生の支出と収入に関するある調査からの引用です。

「アルバイトで留学費用をカバーできる」とうその説明をして多額の手数料を得ようとする留学紹介会社もいます。手数料を支払う前に、留学費用に関する正しい知識を持ちましょう。

このように、「日本ではバイトすれば学費も全部稼げる」といった宣伝を真に受けるのは禁物です。アルバイト収入はあくまで生活費の補助と考え、足りない分は母国からの送金や奨学金、貯金などで賄う計画を立ててください。無理に働きすぎると本末転倒で勉強時間が削られてしまいます。

それでもアルバイトは貴重な収入源であることは間違いありません。適度に働いて得た収入で、家賃や食費の一部をまかなえばその分自己負担を減らせます。例えば月6万円アルバイトで稼げれば、年間で72万円にもなります。これは地方の日本語学校1年分の学費に匹敵する額です。
アルバイト探しのポイントは、学校の授業に支障が出ない範囲の職種・シフトを選ぶことです。融通の利くコンビニ夜勤や飲食の週末シフトなど、自分の時間割に合わせて働ける職場を見つけましょう。また、労働法を守らない悪質な雇用主も稀にいるので、契約内容をよく確認し、何か問題があれば学校や労働相談所に早めに相談してください。

まとめると: 奨学金で収入を増やし、シェアハウスや自炊で支出を減らし、さらに無理のない範囲でアルバイト収入を得るーーこの三位一体の工夫によって、留学費用の自己負担を大きく減らすことが可能です。実際、多くの先輩留学生がこれらの方法で経済的ハードルを乗り越えています。ぜひできるところからチャレンジしてみてください。


5. モデルケース紹介:都市別留学費用シミュレーション

最後に、都市別のモデルケースを見てみましょう。東京などの大都市と地方都市では、学費・生活費の合計額にどの程度差が出るのか、実際のシミュレーション事例を紹介します。それぞれ架空の留学生Aさん・Bさん・Cさんのケースとして、年間に必要な留学費用を計算してみます。

ケース1:東京で日本語学校に留学する場合

Aさん(20代・ベトナム出身)のケース:東京の日本語学校に1年間在籍。授業料・入学金など学費合計は約85万円(東京都内平均的な学費)。生活面では新宿から電車で30分ほどの郊外シェアハウスに入居し、家賃は月5.5万円(光熱費込み)。食費は自炊中心で月3万円、その他雑費・交通費等で月2万円とします。アルバイトは週3日コンビニで働き、月に約8万円の収入を得ています。

  • 年間学費:約85万円(入学金・授業料・教材費)
  • 年間生活費:約130万円(家賃66万円+食費36万円+光熱・通信等12万円+交通費6万円+雑費10万円)
  • 年間アルバイト収入:約96万円(8万円×12ヶ月)

Aさんの場合、1年間の総費用は約215万円かかりました。一方でアルバイト収入が約96万円あるため、自己負担は約119万円です。この自己負担分は両親からの仕送りと留学前の貯金で賄いました。東京はやはり家賃・物価が高く、アルバイトで生活費の半分程度を補填しても年間100万円以上の資金準備が必要という結果です。
ただしAさんは「シェアハウスで礼金や家具代が節約でき助かった。都心に比べ家賃が安い郊外に住み、通学定期代(月約1万円)で通っています。外食を控え自炊したおかげで食費も想定より抑えられた」と話しています。東京で学ぶメリットは、アルバイト口が多く時給も高めな点です。
実際、Aさんは時給1,100円の職場で週約24時間働き、月8万円程度を安定して稼げています。忙しいものの、「週28時間」の上限内でやりくりし、勉強時間も確保できているとのことです。

ケース2:大阪で日本語学校に留学する場合

Bさん(20代・タイ出身)のケース:関西の大阪市内にある日本語学校に1年間在籍。学費は年間78万円(関西の平均的な私立校)。大阪在住の知り合いと2DKアパートをルームシェアし、Bさんの家賃負担は月4万円と安め。食費は自炊+学食利用で月2.5万円、その他出費は月2万円程度。アルバイトは週2~3日、飲食店のキッチンで月に約6万円稼いでいます。

  • 年間学費:約78万円
  • 年間生活費:約102万円(家賃48万円+食費30万円+光熱費8万円+交通費3万円+雑費13万円)
  • 年間アルバイト収入:約72万円(6万円×12ヶ月)

1年間の総費用は約180万円となり、アルバイト収入で約72万円補填できるため、自己負担は約108万円となりました。東京ケースと比べると総額で35万円ほど安く済んでいます。Bさんは「大阪は家賃が安く、知人とシェアできたのが大きい」と言います。実際、大阪市内でも少し郊外に行けば家賃相場は東京の7割程度です。
生活費全般も東京より1~2割安い印象で、月々の生活費は東京在住だったAさんより2~3万円少なく済んでいます。また大阪は食い倒れの街とも言われ外食も比較的安価なので、たまの外食も楽しみつつうまくやり繰りしています。アルバイト時給は1,000円前後ですが、人手不足もあり比較的仕事は見つけやすかったようです。

ポイント: 大阪など地方政令都市での留学は、東京に比べ生活コストが抑えられる反面、アルバイト収入も若干少なめになる傾向があります。ただBさんのケースでは、それでも十分に生活費の一部をカバーできており、トータルの自己負担額は東京より少なく済んでいます。

ケース3:地方都市(福岡)で日本語学校に留学する場合

**Cさん(20代・インドネシア出身)**のケース:九州の福岡市にある日本語学校に1年間在籍。福岡は留学生に人気の地方都市で、学費は年間65万円程度と比較的リーズナブル。学校提携の学生寮に入居し、**月の寮費は3万円(光熱費込み)**と格安です。食事は平日は寮の自炊共同キッチンで自炊、週末に外食も少しして食費は月2.5万円ほど。他の出費も月1.5万円程度に抑えています。アルバイトはしておらず、生活費はすべて仕送りでまかなっています(※地方では希望するアルバイトが見つかりにくい場合もあります)。

  • 年間学費:約65万円
  • 年間生活費:約78万円(寮費36万円+食費30万円+その他12万円)
  • 年間アルバイト収入:0円

1年間の総費用は約143万円で、Cさんは幸い奨学金(月3万円×12ヶ月=36万円)を受給できたため、家族からの仕送り負担は約107万円となりました。アルバイト収入なしでも、総額が150万円以下に収まっている点が地方留学の利点です。Cさん曰く「福岡は物価が安く、人も親切で暮らしやすいです。寮生活のおかげで初期費用もほぼかからず、日本人のルームメイトとも仲良くなれて日本語の上達にも役立っています」とのことでした。ただし、福岡は観光都市でもあるため探せばアルバイトはありますが、Cさんは日本語の勉強に専念するためアルバイトはあえてしていません。その代わり奨学金と仕送りで計画的に賄っています。

地方都市ではこのように学費・生活費とも低コストで済む反面、アルバイト収入でのカバーが難しい場合もあります。しかし学校独自の奨学金枠に応募したり、自治体の支援制度を利用したりといった方法で資金面を補うことができます。結果として、東京と比べ年間費用が70万円以上安くなるケースもあり得ます。


以上、3つのモデルケースを比較しました。まとめると、東京の留学は年間トータル200万円前後、地方都市では年間150~180万円程度が一つの目安となりました。もちろん生活水準によって上下しますが、都市選びでここまで差が出ることがお分かりいただけたと思います。

自分に合った留学プランを立てる際は、「学費の安い地方校に行く代わりにアルバイトなしで勉強に集中する」か「費用はかかってもチャンスの多い東京で経験を積む」か、といった観点で検討すると良いでしょう。それぞれ一長一短がありますので、将来の進路や経済状況に合わせてベストな選択をしてください。

おわりに:費用計画は早めに&賢く情報収集を!

日本語学校留学の費用について、授業料から生活コスト、節約術に至るまで幅広くご紹介しました。留学成功のカギは、事前の徹底した情報収集と計画的な資金準備にあります。「知らなかった…」では済まされないお金の話だからこそ、公式情報や先輩の体験談をフル活用して抜かりなく準備しましょう。

幸い、日本学生支援機構(JASSO)のサイトや留学エージェントの資料には最新の学費データや奨学金情報が掲載されています。また、当記事で述べた節約テクニック(シェアハウスや格安SIM活用、自炊など)は、留学生のみならず日本で暮らす多くの人が実践しているものです。ぜひできることから取り入れて、充実した留学生活を送ってください。

最後に、この記事をご覧の皆さんが適切な予算計画を立て、安心して日本留学に踏み出せることを願っています。費用面の不安を解消し、「日本で学びたい!」という夢をぜひ実現させてください。私たちも全力で応援しています。

次のステップ👉 興味のある日本語学校や地域が決まったら、ぜひ資料請求や学校説明会への参加をしてみましょう。学費の詳細や留学生サポート体制を直接確認することで、さらに具体的な留学計画が描けるはずです。早め早めの行動で、あなたの日本留学を成功させましょう!

まとめ

項目要点
学費年¥80〜100万円が相場、学校により異なる
生活費月¥90,000〜¥150,000、地域差あり
節約方法地方都市・自炊・シェアハウスなど工夫次第
奨学金JASSOや学校独自、自治体系を活用
アルバイト月¥4〜9万円の補填が可能、就労ルール厳守
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